2009-01-01から1年間の記事一覧

人生の終わりのように、この年を閉じよう

アイガー・グレッチャーで登山電車を降り、肌に心地よい風を感じながらカウベルが聞こえる高原を歩きました。 ・ ・ この年をどう閉じますか (下) 黙示録22章6-13節 (3) 私たちは、2009年も後5日を残すのみです。この年、それぞれどういう年…

人類の最後尾に立つ

3571mのユングフラウ・ヨッホに赤い郵便ポストがありました。懐かしさに思わずハグしました。 ・ ・ この年をどう閉じますか (上) 黙示録22章6-13節 (1) 今年最後の礼拝に、新旧約聖書の最後の章を選びました。聖書は最後を閉じるにあたって…

「落穂拾い」の刺繍

ユングフラウ・ヨッホから見えるスイス・アルプス ・ ・ クリスマス後の事件 (下) マタイ2章11-18節 特別養護老人ホームで (3) 20日のクリスマス礼拝に、Aさんが、ミレーの「落穂ひろい」を刺繍にして持って来られました。これがそうです。余り…

クリスマス後の事件

クリスマス後の事件 (上) マタイ2章11-18節 特別養護老人ホームで (1) 今年もクリスマスが終りました。 この特別養護老人ホームでは、楽しいクリスマス会がありました?しませんでしたって?エッ、しましたって?ご馳走がいっぱいだったんですか…

自分も両親も心を病んで…

スイス・アルプスの氷河。氷河は数千年かかって麓の村の川に解けて流れます。 ・ ・ 宝物を捧げた博士たち (下) マタイ2章1-11節 (3) 少し飛躍しますが、馬小屋にさえ神の栄光が現わされたのなら、神は私たちのどんな困難な、暗い現実の中にも、そ…

動物たちのそばでお産

・ ・ 宝物を捧げた博士たち (中) マタイ2章1-11節 (2) さて、彼らが「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた」と記されています。 子どものように…

事を浅く計らず

アイガーのふもとのチーズホンジュは森のきのこの香りが高く、ワインとマッチして思わず食べ過ぎました。 ・ ・ 宝物を捧げた博士たち (上) マタイ2章1-11節 (序) 昨年のクリスマスに申し上げたことを覚えて下さっているでしょうか。私は、ルーズベ…

森に響いたクリスマスの歌

グリンデルヴァルトの教会墓地に墓石を洗うこんな水場がありました。日本と同じで驚きました。 ・ ・ あなたを照らす光がある (下) イザヤ60章1-4節 (3) ところで、1節は、「起きよ、光を放て」と語っています。「起きよ」と言うのですから、既に…

それでも、あなたに光が輝く

グリンデルヴァルトの教会墓地には山男たちのお墓があちこちにありました。そこで問題。日本人のお墓はあるでしょうか? ・ ・ あなたを照らす光がある (上) イザヤ60章1-4節 (1) イザヤ書は3人のイザヤの預言を集めたものです。第1イザヤはエル…

不完全の完全を生きる (下)

グリンデルヴァルトの教会の中に入ると、この地方の歌を教会学校の子どもたちが練習していました。次の日曜日に教会を訪れる人たちの前で歌うようです。それは素晴らしい歌でした。 ・ ・ 不完全の完全を生きる (下) フィリピ3章12-16節 (3) 前に…

不完全の完全を生きる (上)

グリンデルヴァルトの村の教会に行ってみました。教会の中で素敵なものに出会いました。それは次回… ・ ・ 不完全の完全を生きる (上) フィリピ3章12-16節 (1) アウグスチヌスは、今から1600年程前の4世紀から5世紀にかけての人です。彼は…

あなたを手のひらに刻みつけた (下)

グリンデルヴァルトの村のどこに立っても4000m近い峰々が手の届きそうな所にあります。 ・ ・ あなたを手のひらに刻みつけた (下) イザヤ49章14-21節 (3) しかし、私たちがこの箇所から聞くのはそれだけではありません。旧約と新約からなる…

あなたを手のひらに刻みつけた (中)

ヨーロッパのアルプスの天気は急変します。先程まで晴れていたのに。 ・ ・ あなたを手のひらに刻みつけた (中) イザヤ49章14-21節 (2) さて、今日のみ言葉と2人の方の信仰の関係をお話しいたしましたが、今からお話しするのは、このみ言葉が歴…

あなたを手のひらに刻みつけた (上)

グリンデルヴァルトからアイガーを見る。右方が有名な北壁。登山鉄道はこの北壁の岩の中を曲がりくねって貫通し、山の向こう側のユングフラウ・ヨッホ3454mに出ます。 ・ ・ あなたを手のひらに刻みつけた (上) イザヤ49章14-21節 (1) 今日…

油断なく心を守れ (下)

インターラーケン・オストから登山電車で終点のグリンデルバルトに着きました。明日のユングフラウ・ヨッホと高原のウオーキングが楽しみです。下はホテルからのヴェッターホルン。 ・ ・ 油断なく心を守れ (下) 箴言4章18-27節 (4) ですから23…

油断なく心を守れ (中)

ベルンの「正義の泉」の水は500年以上一度も涸れずに流れています。 ・ ・ 油断なく心を守れ (中) 箴言4章18-27節 (3) さて24節は、「曲がった言葉をあなたの口から退け、ひねくれた言葉を唇から遠ざけよ」と命じます。逆から言えば、愛をも…

油断なく心を守れ (上)

ベルンの時計塔。塔は東面にも西面にも時計があります。先日の写真は東面の時計、今日のは西面の時計です。時計は週に何回か、人間が全身でテコを上下してゼンマイを巻きます。1人が30年ほど担当し、それが500年続いてきました。 ・ ・ 油断なく心を守…

あなたは死者の中から復活する (下)

後ろに見えるのがスイスの首都ベルンの時計塔。5百年間、時を刻み続けています。安宿でしたが時計塔近くのホテルは快適でした。 あなたは死者の中から復活する (下) フィリピ3章10-11節 (4) 私たちはこのお正月からフィリピ書を時どき学んできま…

あなたは死者の中から復活する

ゴールデン・パノラミック・ラインと言えば壮麗な響きがありますが、こんな何でもない駅から始発するのがほほ笑ましかったです。 あなたは死者の中から復活する (中) フィリピ3章10-11節 (2) さて今日の聖書でパウロは、「キリストとその復活の力…

私たちの永眠者記念礼拝

ジュネーヴからレマン湖畔沿いにローザンヌを通りモントルーに着くと、この駅からいよいよゴールデン・パノラミック・ラインが始まっていました。 あなたは死者の中から復活する (上) フィリピ3章10-11節 (1) 今日は永眠者記念礼拝です。この教会…

教会とは (下)

レマン湖から滔々と流れ出す河口に、幾つかの壮麗な建物が流れに逆らって建てられていて、人間が持つ意志というものを感じさせられます。ここはクルーズの乗り場にもなっています。 教会とは (下) Ⅰコリント1章1-9節 (4) さて、召し出された者という…

教会とは (上)

レマン湖から満々と水をたたえて流れるローヌ川の中に堂々と立つ建物。 教会とは (上) Ⅰコリント1章1-9節 (1) 今日は「教会とは」という題で、コリント前書の挨拶文からご一緒にみ言葉を聞こうとしています。ここは、先程お読み下さいましたようにコ…

愛は多くの罪を覆う (下)

ジュネーヴの聖ピエール教会の講壇にはその日の聖書箇所が開かれていました。 愛は多くの罪を覆う (下) 第Ⅰペトロ4章7-9節 (3) 「愛は多くの罪を覆うからです」とも語ります。むろんこれは、私たちが人に要求するものでなく、自分に言われているも…

愛は多くの罪を覆う (上)

ジュネーヴの聖ピエール教会の聖歌隊席の彫り物 ・ ・ 愛は多くの罪を覆う (上) 第Ⅰペトロ4章7-9節 (1) 先ほどの聖書に、「万物の終りが迫っています。だから、思慮深く振舞い、身を慎んで、よく祈りなさい」とありました。普通なら、万物の終りが…

思想でなく、活けるキリスト (下)

聖ピエール教会の小礼拝堂で、丁度カルヴァンとこの教会の歩みについて講義をしていました。ちょっと拝聴させて頂きましたら、別れる時は互いに笑顔でした。 ・ ・ 思想でなく、活けるキリスト (下) フィリピ2章1-5節 (2) パウロは、人間の間に力強…

一つである喜び

カルヴァンが活動したジュネーブの聖ピエール教会の説教壇。後ろにカルヴァンの椅子があります。 思想でなく活けるキリスト (上) フィリピ2章1-5節 (序) 今日の箇所には、新婚の人たちに書いて差しあげたい言葉がありました。「同じ思いとなり、同じ…

ごく小さい事を忠実に

ジュネーブに残る1303年の建物とか。あまり古さを感じさせられませんでしたが…。今はミュージアムです。 ルカ16章10節 (1) 今日の皆さんの関心はむろん昨日から始まっている教会バザーでしょう。バザーが始まると昨日と同様、ものすごく大勢のお…

苦難の先に見える希望

ルソーの生家の前の石畳で幼児がお人形をもって遊んでいました。若いお母さんたちが少し離れたところでおしゃべりをしていました。 ・ 苦難の先に見える希望 (下) イザヤ6章9-13節 (2) さて、そのイザヤに主は、「行け、この民に言うがよい。よく…

預言者イザヤが出会った真実

ジュネーブの旧市街の中心近くにあるジャン・ジャック・ルソーの生家。 ・ 苦難の先に見える希望 (上) イザヤ6章9-13節 (序) 先週は6章1-8節から、み言葉を聞きました。今日はその続きです。欠席だった方々もおられますから要点を申しますと、…

あなたは強くされる (下)

カルヴァンが活動したサン・ピエール教会。1536年、彼はジュネーヴに一夜のつもりで滞在したが、1564年5月27日、54歳で亡くなるまで25年余留まり宗教改革を行ないました。この教会は元々12世紀に建てられたものです。 イザヤ6章1-9節 …