2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

心を引き裂くような謝罪が欲しい

・ ・ 今こそ神に立ち帰る時 (下) ヨエル1章1-20節 (3) ここにあるのはイナゴによる自然災害です。それをどう予防し、最小限に防ぐのか。それは確かに大切なことです。 地震と津波そして原発事故。未曾有の災害。それを今後いかに予防し、最小限に…

ヨエルはどう苦難に立ち向かうか

リヨン市庁舎前の噴水 ・ 今こそ神に立ち帰る時 (中) ヨエル1章1-20節 (2) この事態に際して、ヨエルは、13節以下で、「祭司よ、粗布を腰にまとって嘆き悲しめ。祭壇に仕える者よ、泣き叫べ。神に仕える者よ、粗布をまとって夜を明かせ。献げ物…

イナゴに襲われたヨエルの農園

リヨンの旧市街を歩く ・ 今こそ神に立ち帰る時 (上) ヨエル1章1-20節 (1) 先ず、2節以下に、「老人たちよ、これを聞け。この地に住む者よ、皆耳を傾けよ。あなたたちの時代に、また、先祖の時代にも、このようなことがあっただろうか」とありま…

ペトロの挫折はこの時生きた

リヨン博物館で ・ 恐れず語るペトロ 使徒言行録2章14-42節 (3) さて、ヨエル書を引用して語った後、彼はイエスのことを群衆の前に持ち出したのです。彼は内心、恐れたと思います。イエスの名を出せば、出し方によっては群衆は激怒するかも知れませ…

神を指差すには何もいらない

リヨン博物館で ・ 恐れず語るペトロ 使徒言行録2章14-42節 (2) それにしても、ペトロは突然、ヨエルの預言をよくも思い出したと思います。というのは、ヨエル書というのは、旧約聖書39巻中で極めて短い、みすぼらしい書です。創世記、出エジプト…

訛り丸出しの演説

パリの中世美術館で ・ 恐れず語るペトロ 使徒言行録2章14-42節 (1) 今日はペンテコステです。教会の誕生を覚える日です。それで、2千年前の最初のペンテコステの日に、12弟子たちに起こった出来事を伝える聖書箇所をお読み頂きました。 イエス…

雄々しく強く生きなさい

南仏のコテージにて ・ 雄々しく強く生きなさい (下) 1コリント16章1節 (3) もう一度手前に戻りますが、彼は、もし、「この世の生活でキリストに望みをかけているだけだとすれば、わたしたちはすべての人の中で最も惨めな者です」と語ります。 「キ…

信仰のアキレス腱

ステパノの殉教。パリ中世美術館で。 ・ 雄々しく強く生きなさい (上) 1コリント16章1節 (1) ローマに行くと、巨大なコロセウムという円形闘技場があるのを、たとえ私のように行ったことがない方でもご存知でしょう。闘技場と名づけられているよう…

訂正できない過(あやま)ち

水芭蕉の咲く箱根の湿性花園で ・ 天は神の栄光を物語る (下) 詩編19篇1-15節 (4) この信仰者は先ず大空と太陽に思いを馳せました。秩序正しく巡る宇宙と星座。そして次に、人間を取り巻く整然とした主の律法、主の御心に思いを馳せました。そし…

天は神の栄光を物語る

宮ノ下駅に入ってくる箱根登山電車 ・ 天は神の栄光を物語る (中) 詩編19篇1-15節 (2) 次に、「そこに、神は太陽の幕屋を設けられた。太陽は、花婿が天蓋から出るように、勇士が喜び勇んで道を走るように天の果てを出で立ち、天の果てを目指して…

ダビデの詩的表現の巧さ

久しぶりに箱根に行ったらクロユリが咲いていました。 ・ 天は神の栄光を物語る (上) 詩編19篇1-15節 (1) 今日は詩編19篇から御言葉を聞きたいと思います。この詩篇は前書きに「ダビデの詩」とあります。詩ですから、想像力をフルに働かせなが…