今月のメッセージ

宦官の喜び

リヨン空港の素晴らしいデザイン ・ 宦官(かんがん)の喜び 使徒言行録8章26‐40節 (1) ステファノの殉教後、教会への大迫害が起りました。ところが迫害で難民となって逃げた人たちは、行く先々でキリストの福音を宣べ伝えて、キリスト教が先ずサマ…

魔術師からキリスト者に

ノートルダム大聖堂を覚えて17 右端クリックで拡大 ・ 魔術師からキリスト者に 使徒言行録8章9‐25節 (1) 今日はペンテコステ、聖霊降臨日です。2千年前のこの日、弟子たち一人一人に聖霊が降って、ユダヤ人を恐れて息を潜めていた弟子たちが街頭に…

あなたはどこにいるのか

ノートルダム大聖堂を覚えて 12 右端クリックで拡大 ・ あなたはどこにいるのか 創世記3章1‐8節 (1) 今日の話の題は、「蛇の誘惑」とありました。創世記11章までは、童話かおとぎ話のような話を通して、大事な何かを言おうとしているのです。蛇が…

いずこにも光がある

ノートル・ダム大聖堂を覚えて11 北側の道を隔てた建物から 右端クリックで拡大 ・ いずこにも光がある (下) 使徒言行録8章1‐4節 (2) 以上がこの個所のあらましですが、ここから先ず考えさせられるのは、1)彼らは迫害を受けて、いつかは復讐をし…

日本に抵抗した人々

ノートル・ダム大聖堂を覚えて10 扉の文様 右端クリックで拡大 ・ いずこにも光がある (中) 使徒言行録8章1‐4節 (1) サウロはやがてパウロと名乗るキリスト者になる人物ですが、この時はステファノの殺害に賛成していたのです。7章の最後で起こっ…

潮流の衝突

ノートル・ダム大聖堂を覚えて 9 右端クリックで拡大 ・ いずこにも光がある (上) 使徒言行録8章1‐4節 (序) 皆さんはだいたい関東の方ですから、鳴門海峡の渦潮(うずしお)をご覧になった事はいらっしゃらないかも知れません。ああ、いらっしゃいま…

19年 墓前礼拝

ノートル・ダム大聖堂を覚えて 8 右端クリックで拡大 19年5月墓前礼拝 ヨハネ黙示録3章20節 ヨブ記9章6、9、11節 ヨブ記12章7‐10節 (1) この礼拝は、ここに葬られた50人程の皆さんを覚えての墓前礼拝ですが、Aさんの納骨の辞も兼ねて…

挫折が始まりでした

ノートル・ダム大聖堂を覚えて 7 右端クリックで拡大 背後の祈り (下) ルカ6章12‐16節 (3) さて12人はどんな男たちでしょう。少し詳しく辿りますと、先ず、「イエスがペトロと名付けられたシモン、その兄弟アンデレ」。彼らはガリラヤ湖の漁師…

再び立ち直ったら

ノートル・ダム大聖堂を覚えて 6 右端クリックで拡大 背後の祈り (中) ルカ6章12‐16節 (2) どうして、夜を徹する程の重い、真剣な祈りをされたのでしょう。そのきっかけは、12人の選びの直前の、6章の最初で、イエスとファリサイ人たちの安息…

歴史の夜明けのために

ノートル・ダム大聖堂を覚えて 5 右端クリックで拡大 背後の祈り (上) ルカ6章12‐16節 (1) イエスの12使徒たちはイスラエルの12部族と関係があります。彼らはこれまでの古いイスラエル民族でなく、新しいイスラエルの12部族を象徴するもの…

天使のような顔

ノートル・ダム大聖堂を覚えて4 いざ、幼児虐殺に向かえ 右端クリックで拡大 ・ 天使のような顔 (4) 使徒言行録6章8‐15節 (3) このような訳で最高法院の議員らは皆、今、目の前で告訴され、非難されて立っているステファノに一斉に目を向け、注目…

人類の歴史に何があったのだろう

ノートルダム大聖堂を覚えて3 アダムとエヴァ 右端クリックで拡大 ・ 天使のような顔 (3) 使徒言行録6章8‐15節 (2) さて、リベルテンの人たちは偽証人を立てて、次のように訴えさせたのです。「この男は、この聖なる場所と律法をけなして、一向に…

さっきはごめん

ノートルダム大聖堂を覚えて2 カインとアベル 右端クリックで拡大 ・ 天使のような顔 (2) 使徒言行録6章8‐15節 (1) さて今度は使徒言行録6章ですが、ペンテコステの後、エルサレムに誕生した初代の教会はユダヤ教当局と議会による逮捕や投獄があ…

悲しみを知るから悲しむ人の所に行く

ノートルダム大聖堂を覚えて 1 右端クリックで拡大 ・ 天使のような顔 (1) 使徒言行録6章8‐15節 (序) 今日は手違いで、子どもたちへのメッセージはご準備していらっしゃいませんので、ピンチヒッターで、うまくお話しできるかどうか分かりませんが…

傍を通られても気づかない

エルサレム入城~オリブの園で眠るペトロ、パリ・ノートルダムを記念して 右端クリックで拡大 ・ 役員の使命 (4) 使徒言行録20章28節 (3) ここには羊飼いのイメージが多く使われていますが、世話とは羊を養い育てることで、あなた方は群れの世話を…

焼かれても焼けないもの

受胎告知~幼児虐殺。パリ・ノートルダムを記念して 右端クリックで拡大 ・ 役員の使命 (3) 使徒言行録20章28節 (2) こうして今日の28節に入り、いよいよ長老の使命。今日の言葉で言えば、エフェソ教会の役員の使命を簡潔に述べます。「どうか、…

長老の目に光った涙

エッフェル塔を望む。ノートルダムを記念して 右端クリックで拡大 ・ 役員の使命 (2) 使徒言行録20章28節 (1) パウロはエフェソ長老たちを前に、こう切り出しました。「アジア州に来た最初の日以来、わたしがあなたがたと共にどのように過ごしてき…

心豊かな生活

ノートルダムを記念して。6分割のリヴ・ボールト 右端クリックで拡大 ・ 役員の使命 (1) 使徒言行録20章28節 (序) パウロは仲間たちと、ギリシャやマケドニア、現在のヨーロッパ側からアジア側に帰って来て、トルコの西岸の多島海を南下し、サモト…

貧しくても豊かに生きる

ノートルダムを記念して。内陣 右端クリックで拡大 ・ 死者の中におられない (下) ルカ24章1—12節 (2) さて今日の個所の後、13節以下に、エマオに降る2人の弟子たちに現れた、復活のイエスの出来事が出て来ます。その2人がエルサレムに急いで…

復活を信じられない正直な姿

南面。ノートルダムを記念して 右端クリックで拡大 ・ 死者の中におられない (上) ルカ24章1—12節 (1) イエス様の十字架の死後、3日たち、婦人たちは墓に行ったのです。遺体に香料を塗って、せめてもの小さな奉仕でお慰めしたい。心からお慕いし…

育てたいなら愛情が要る

ノートルダム内陣を飾る何枚ものレリーフも焼け落ちました 右端クリックで拡大 ・ 水の上にパンを投げよ (4) コヘレト11章1-6節 (3) 次は、「妊婦の胎内で霊や骨組がどの様になるのかも分からないのに、すべてのことを成し遂げられる神の業が分か…

お芝居の本質に触れました

セーヌに架かる Double橋からのノートルダム 右端クリックで拡大 ・ 水の上にパンを投げよ (3) コヘレト11章1-6節 (2) 3節は、「雨が雲に満ちれば、それは地に滴る」と語ります。古代の人がどうして水滴が雲に満ちて、持ちこたえられなくなって…

水の上にパンを投げよ

受難週の月曜日にノートルダムが炎上し70%が崩壊。 5年で再建すると̄マクロンさんが宣言しましたが、そんな安っぽいものでなく、 今後1000年に耐える文化的に価値あるものを再建するなら意味があるでしょう。 再建を大企業に任すのでなく、 ノートル…

何という空しさ

2019年4月15日受難週の月曜日にノートルダム炎上 尖塔が崩落した瞬間、胸に何かが突き刺さり思わず祈りました。 22世紀以降の人は誰も850年続いた香気馨るフランス文化の粋を見る事はないでしょう 右端クリックで拡大 ・ 水の上にパンを投げよ …

あなたは用いられます

アンブルサイドでタイ料理を食べました。私はもう行けませんが、あなたがもし行ったらぜひ食べて下さい。 安いが絶品です。 Jintana Thai Restaurant 右端クリックで拡大 ・ あなたは用いられる (下) マタイ21章1-11節 (3) イエスは、背の低い子…

繋がれる事、解かれる事

アンブルサイドのタイ料理は最高。日本にこんなにおいしいタイ料理があればなあ! 右端クリックで拡大 ・ あなたは用いられる (中) マタイ21章1-11節 (2) いずれにしろ、イエスは「それをほどいて、わたしのところに引いて来なさい」とおっしゃっ…

磔(はりつけ)にされる十字架を背負って歩く

ホテルの歴史は1742年に遡ります。パンフレットがそっと置いていました。 右端クリックで拡大 ・ ・ あなたは用いられる (上) マタイ21章1-11節 (1) 今日の個所は、少々気が早いですが、普通は棕櫚の主日である来週に読まれる聖書ですが、一…

荒波を越えて行く

ポターが愛した散歩道から帰ってやっと朝食にありつけました。 右端クリックで拡大 ・ 荒波を越えて行く (下) 使徒言行録5章27-42節 (2) すると33節にあるように、彼ら大祭司らは和らぐどころか、俄然いきり立って、怒りに燃えて彼らを「殺そう…

人に従うのでなく神に従います

ポターが愛した散歩道を約1時間歩きやっと人家が見える村に出ました。。 右端クリックで拡大 ・ 荒波を越えて行く (中) 使徒言行録5章27-42節 (1) すると、今日の個所になり、最高位の大祭司が威儀を正し、厳めしく、「あの名によって教えてはな…

命の言葉を語れとは

ポターが愛した散歩道。イギリスはどこに行っても牧場や農場を取り囲む茨の垣根が茂っています。 ・ 荒波を越えて行く (上) 使徒言行録5章27-42節 (序) 先ず、先週の個所から今日の個所に至るまでの経過をお話しますと、アナニアとサフィラの事件…