2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

焼き尽くされる私

サン・ジャン大司教教会の優雅な塔 ・ ゲッセマネのイエス (下) マタイ26章36-46節 (3) その姿をご覧になってペトロに、「あなた方はこのように、僅か一時もわたしと共に目を覚ましていられなかったのか。誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈って…

死ぬばかりの悲しみ

ライオン、いや、リヨンの中央公園ベルクール広場でした。 ・ ゲッセマネのイエス (上) マタイ26章36-46節 (1) 教会の暦では今は受難節、レントの時期です。毎年異なりますが、今年は春まだ浅い2月22日の水曜日から、4月7日の土曜日まで、…

相手から卒業する

リヨンを流れるもう一つの川、ソーヌのほとり ・ 砦(とりで)の塔 (下) 詩編94篇1-23節 (4) 20節、21節は、この勝ち誇る者、傲慢に語る者はどういう者か、更にはっきり語られます。こうありました。「破滅をもたらすのみの王座。掟を悪用し…

人類の最大の思い煩い

レマン湖と雲中のアルプス ・ 砦(とりで)の塔 (中) 詩編94篇1-23節 (3) 12節以下は前半と違い、神を信じ、神に謙遜に従う人たちのことです。この著者自身であり、皆さんはこの著者に近い所におられるでしょう。「いかに幸いなことでしょう。…

腹いせの気持ちは分かります

リヨンを流れるローヌ河畔から市立病院とフルヴィエールの丘をのぞむ ・ 砦(とりで)の塔 詩編94篇1-23節 (1) マタイ10章16節は後からお話しすることにして、今日は先ず詩編94篇を取り上げます。先程交読しましたように、1節には、「報復の…

新しい「絆」をつくる要

星の王子様のSt.テグジュペリ空港からリヨンまでのリムジン電車は快適です。 リヨン・パール・ディユ駅の北側にターミナル駅があります。 絆をつくる要 (下) エフェソ2章11-22節 (3) 長い前置きになりましたが、今日の聖書は、絆についてまったく…

「絆」に思う ―震災後1年―

レマン湖を出てスイス国境を越えフランスの平野部に入ったローヌ川 ・ 絆をつくる要 (上) エフェソ2章11-22節 (1) うっとうしい日々の後、今朝やっと薄日が差して来ましたが、マグニチュード9.0の運命の日から1年が経ちました。被災地はまだ…

涙が流れてもダンスはできる

リヨンの繁華街では夕方からぎやかになります ・ 病を担う人 ― 神の義 ― (下) マタイ8章14-17節 (4) ローマ書に、あなた方は神によって義とされている。だからあなた方は平和を得ている。それだから平和があるときには、艱難(かんなん)が来ても…

医者の究極のあり方

リオンのマドモアゼル ・ 病を担う人 ― 神の義 ― (中) マタイ8章14-17節 (3) そして今日の聖書は、「それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。『彼は私たちの患(わずら)いを負い、私たちの病を担った』」と語りま…

ペトロの姑の癒し

リオンの繁華街はレストランが何軒も続いています ・ 病を担う人 ― 神の義 ― (上) マタイ8章14-17節 (1) マタイの5章から7章までは「山上の説教」が記されています。今日の個所はそれから間もなく、ガリラヤ湖畔の町カファルナウムであった出来…