2010-01-01から1年間の記事一覧

出来損ないのワイシャツの譬え

イスタンブール新市外に住む友人宅で。 ・ 長く隠されてきた秘密 (上) コロサイ1章26節-29節 (2) 申命記7章に、「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地の面にいる全ての民の中からあなたを選び、ご自分の宝の民とされ…

福井駅の名物駅弁売りだったOさん

イスタンブールで彼女と水タバコ。背後の壁は厚さ5mほど、世界遺産でした。 ・ 長く隠されてきた秘密 (上) コロサイ1章26節-29節 (1) 今日の26節に、「世の初めから代々にわたって隠されていた、秘められた計画が、今や、神の聖なる者たちに…

発見されるのを待っている隣人

イスタンブールのシシカバブ屋のおっちゃん。 ・ 最も小さい者、キリスト (下) マタイ25章31-46節 (5) 「最も小さな者の一人」。一体そんな人はどこにいるのかと思う方があるかも知れません。私たちはあまり深く考え過ぎると、分からなくなります…

最も小さい者、キリスト

イスタンブールのマンション。とうてい住む気になれませんでした。 ・ 最も小さい者、キリスト (中) マタイ25章31-46節 (3) 旧約聖書には、弱者と主なる神が同一化されてる場面が幾つかあります。 例えばゼカリヤ書2章に、「あなたたちに触れる…

ロレーヌさんのとっさの勇気

イスタンブールの水商人。2階、3階も水の倉庫。水屋があちこちにあって驚きました。 ・ 最も小さい者、キリスト (上) マタイ25章31-46節 (1) 今日の話しは、25章に出ている3つの天国の譬えの一つです。最後の審判とは書かれていませんが、内…

再婚者の結婚式説教

ジュネーブの少女 ・ 結婚式の説教 (下) Ⅰコリント13章1-8節 (1) AさんとBさん。お2人は様々な試練を乗り越え、長くつき合い、愛を確認し合い、信頼を創り出し合って今日の日に至られました。これは素晴らしいことです。今日は東京はあいにくの…

バベルの町の片隅で生きる

いたって気さくなトルコ人もいました ・ 実が熟すのを待とう (下) 創世記11章1-9節 (2) このようにバベルの町は息が詰るような息苦しい町であったでしょう。ここにあるのは人の力への過信であり、神の座をも狙いかねない振る舞いです。 この話しの…

バベルの塔

イスタンブールで生活できたらどこでも生活できます。友人の家を訪ねた時、目を疑いました。 ・ 実が熟すのを待とう (中) 創世記11章1-9節 (1) 今日はバベルの塔の箇所をお読みいただきました。創世記1章から11章までは実際にあった話というより…

光の中に身を置くとき

ガラタ橋からイスタンブールの新市街のガラタ塔を眺む ・ 実が熟すのを待とう (上) 創世記11章1-9節 (序) 今日は75歳以上の皆さんの祝福式をすることができて大変嬉しく思います。この祝福は、主がじかにして下さったとお考え下さい。 私たちは悩…

異質な人とも肩を組む

イスタンブール (1) ・ 一致と伝道 (下) ヨハネ17章20-21節 (4) 先程の13章の言葉にもありましたが、「互いに愛し合うこと」、これはイエスが命じられた最も中心的な生き方ですが、この互いの愛は信仰者の試金石です。この愛を欠いた信仰は…

葛藤を超えた愛

イスタンブール、アヤ・ソフィアのモザイク (1) ・ 一致と伝道 (上) ヨハネ17章20-21節 (1) 今日も可愛い赤ちゃんが何人かお母さんと礼拝に出ていますが、すくすく育っている子どもの成長は親にとって楽しみです。だんだん大きくなる中で、親…

喜びは憐れみを育む

アヤ・ソフィア寺院で見つかった聖母子像(3) ・ 喜びの余り忘れちゃった (下) 使徒言行録12章1-17節 (3) 今回の教会建築の話しが起る中で、不思議なことが2つ起りました。2人の求道者の方々が建築に弾みをつけてくれました。一人は、テレビ…

ペトロのイースター!

イスタンブールのアヤ・ソフィア寺院(2) ・ 喜びの余り忘れちゃった (上) 使徒言行録12章1-17節 (1) 今日の1節に、「その頃、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の手を伸ばし、ヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した」とありました。 このヘロデ王はヘ…

キリストにあって8月15日を思う

アヤ・ソフィア教会の入り口 ・ キリストの体に属する喜び (下) コロサイ1章24-25節 (4) 今日は8月15日で、65回目の敗戦記念日を迎えました。今朝は、千鳥が淵の戦没者墓苑であった祈祷会に参加したいと思っていましたが、今朝は体がきつく…

キリストの体に属する喜び

イスタンブールのアヤ・ソフィア教会。 ・ キリストの体に属する喜び (上) コロサイ1章24-25節 (1) パウロは、「今や私は、あなた方のために苦しむことを喜びとし、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって…

希望の小道があります

ベルンにあるスイスの国会議事堂。 ・ ライバルや競争でなく(下) Ⅰコリント2章12節 (2) さて12節は、「私たちは、世の霊ではなく、神からの霊を受けました。それで私たちは、神から恵みとして与えられたものを知るようになったのです」とありまし…

コリントの町と教会

スイスの国会議事堂に接した家。議事堂のテラスから。 ・ ライバルや競争でなく(上) Ⅰコリント2章12節 (1) コリントはアテネの近くにある大きな港町です。経済活動は活発で、東西に港があって東の港はアジア方面から、西の港はヨーロッパ方面から船…

砂漠の隠遁者もキリストの体

氷河鉄道は遠方のアルプスの山の向う側を走っています。 ・ 8月、平和を願う人へ (下) Ⅰペトロ3章8-12節 (2) 8節で、「皆心を一つに、同情し合い、兄弟を愛し、憐れみ深く、謙虚になりなさい」と語ります。 心を一つにして、一致を求めなさいと…

被爆アオギリの種

スイス国会議事堂前の広場。国会は国民のもの、そのものという感じです。 ・ 8月、平和を願う人へ (上) Ⅰペトロ3章8-12節 (序) 今日は8月第一日曜日です。私たちの日本キリスト教団は、1962年に「8月第一日曜日を平和聖日にする」と決めて、…

和解に生きる人

チョコレートの町ベルン。 和解に生きる人 (下) コロサイ1章21-23節 (3) 「神は、御子の肉の体において、その死によって、あなた方と和解し、ご自身の前に聖なる者、傷のない者、咎めるところのない者としてくださいました。」 聖なる神と出合っ…

18歳で同棲

古都ベルンの再建。 和解に生きる人 (上) コロサイ1章21-23節 (1) 今日の21節は、「あなたがたは、以前は神から離れ、悪い行いによって心の中で神に敵対していました」とありました。コロサイ教会の人たちの以前の「悪い行い」とは、具体的には…

一粒の砂とも和解する

古都ベルンは熊・ベアと関係があるとか。そのいわれが描かれた旧市街の装飾画。 万物との和解の福音 (下) コロサイ1章15-20節 (2) 今日の箇所に「御子」という言葉が、原文では12回出てきます。また「すべて」という言葉も8回出てきます。この…

色即是空とグノーシス

古都ベルンの歴史を語る装飾画。アーケードは有名で全長6kmとか。 万物との和解の福音 (上) コロサイ1章15-20節 (序) コロサイ教会は、トルコの内陸部を流れるリュコス渓谷沿いの町に生まれた小さな教会です。町は小さい町でしたが、ギリシャと…

伝統は変身の力を内に秘める

アルプスを眺めて5分後背後を振り返ったら、満月がかかり気球が浮かんでいました。ベルンで。 私の心は腐っていた (下) マルコ2章13-17節 (3) その後、レビはイエスさまたちを自宅の食事に招き、そこにおびただしい数の徴税人や罪人が集まったと…

私の心は腐っていた

ベルンからアルプスを眺める。先の写真の1分後。 私の心は腐っていた (上) マルコ2章13-17節 (1) イエスは、徴税人レビという男を12弟子の一人に加えられました。 イエスはガリラヤ湖の畔で多くの群衆に教えた後、カファルナウムの町の収税所…

ピンチこそ飛躍の時

ベルンからアルプスを眺める それは全く無駄だったのか (下) 使徒言行録17章16-34節 (4) パウロがアレオパゴスでした信仰の証しは、結果的に失敗だったといわれます。聞き手は、パウロが復活について語り出すと、聞かないうちに、「その事は、別…

アレオパゴスのパウロ

なかなかの演奏で聞き惚れました それは全く無駄だったのか (上) 使徒言行録17章16-34節 (1) パウロが古代の哲学の都アテネで行なった演説は大変有名です。今もアテネに行くと、アレオパゴスの丘の麓に、パウロの今日の演説がギリシャ語で記念板…

牧師は自分を吟味して

イギリスと違って写真を撮ったら叱られました。ベルンで。 聖餐を考える (下) ―聖餐式の司式者はキリスト― ヨハネ6章53-57節 (3) ペトロという人物のことを考えてみましょう。復活のキリストはペトロに、「私を愛するか」と尋ねられました。ペト…

聖餐を考える

ヨハネの首を持つ妖艶な姿のサロメは現代の何を示唆しているのでしょう 聖餐を考える (上) ―聖餐式の司式者はキリスト― ヨハネ6章53-57節 (1) キリスト教が語るメッセージの中心、その生命的なものは神との交わりであり、キリストとの生きた交わ…

聖餐式を司式するのはキリスト

板橋大山教会の礼拝予告 * 2010年6月27日(日)の礼拝は教会でいたしません。 * 会場: 国立女性教育会館で行ないます。 * 説教「聖餐式を司式するのはキリスト」 上垣 勝牧師 ― 聖餐を考える ― ・ ・神さまのことを知りたいと、手がかりを探して…