仲のいい3姉妹


                  ヒルトップで分かりやすい地図を見つけました。
湖水地方の終点駅ウインドメアに着き、湖畔のボウヌスで滞在した後、湖を渡ってニア・ソーリを通りヒルトップまでやって来ました。
                  ここで2泊、その間ホークス・ヘッドに足を延ばしました。
                                                右端クリックで拡大  
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                                                み子は来たる (中)
                                                ルカ21章29‐36節



                                 (2)
  では、それでホッと安心して勝手に怠惰に生きていいかというと、イエスは、自分自身への注意を怠らないようにと34節以下で語られます。「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい。さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。その日は、地の表のあらゆる所に住む人々すべてに襲いかかるからである。」

  耳が痛い人もあるかも知れません。イエスは私たちを愛して既に2千年前から語って下さったのです。「放縦」とは宴会を指し、ドンちゃん騒ぎです。放蕩息子の譬えがありますが、彼は父の遺産の取り分を、酒と女ですっかり使い果たしました。

  「深酒」は、飲み過ぎです。日本航空副操縦士はワイン2本、ビール5本を飲んで操縦席に戻ろうとして逮捕されました。副操縦士と言えども、200人ほどの人命をロンドンから日本まで預かる人です。「深酒」は酩酊を意味します。何をしたか、言ったかも分からなくなる事です。「深酒」の類義語は、泥酔、暴飲、向こうでは酒飲み競争というのがあります。

  「生活の煩い」とは、ささいな、つまらない事に思い煩うことです。生活の煩いが深酒に走らせ、放縦な生活に至らせるわけで、この3つは仲のいい3姉妹です。

  その上に、「放縦や深酒や生活の煩いで、心が鈍くならないように注意しなさい」と言われました。これらは心を鈍くさせます。「心を鈍らせる」とは、粗野になることです。荒っぽくなり、大ざっぱに、雑になる。特に人間関係においてです。残忍になることさえ指すことがあります。

  それに対して、イエス様は、自分に注意しなさい。自分を警戒し、観察しなさい。自分を見張れと言われたのです。だが、つい注意を怠って、放縦、深酒、生活の些細な事での思い煩いで心が雑になり、鈍ってしまうのが私たちですが、イエスは、「さもないと、その日が不意に罠のようにあなたがたを襲うことになる。その日は、地の表のあらゆる所に住む人々すべてに襲いかかるからである」と警告されました。

  主の日におびえる必要も、ビクつく必要もないのですが、勝手にふるまい享楽にうつつを抜かして油断していると、思いがけない日に、罠のように主の日があなた方を襲うと警告されます。先程申しましたように、これは私たちを愛するゆえの警告です。他に本気で警告してくれる者がいない中、イエスは私という人間が失われないようにと案じ下さるのです。

  「その日」とは「主の日」の事、終末の日です。世界の終末の日でないかもしれませんが、あなたの人生の終末であるかも知れません。病気で襲われるか、事故で襲われるか、トラブルで襲われるか、何かは分かりませんが、油断するなら来ると言われたのです。

                                 (3)
  今、私は、34節以下を個人の問題でお話ししました。しかし次に、社会や世界、人類の問題として考えてみたいと思います。


    (つづく)

                                              2018年12月2日




                                              板橋大山教会  上垣勝





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