ご婚約おめでとう


                     去年植えたバラが新しい仲間に加わってくれました
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                               婚約式
                                         ヨハネ15章1-10節
                                         2017年5月15日(月)


  ご婚約おめでとうございます。婚約とは、神の特別な恵みと導きによって、将来、適当な時に結婚をしようと神の前でその志を明らかにし、その約束を人々の前でも公にする事です。

  婚約式には普通、教会ではヨハネ福音書15章1-10節が読まれます。どうしてでしょう。先週、お2人から婚約式のお申し出があり改めて思ったのは、ここに、「実を結ばないものは皆、父が取り除かれ、実を結ぶものは皆、いよいよ豊かに実を結ぶようにと、手入れをなさる」とあり、これが婚約に大切にされて来たからです。

  一般的に言って、婚約前の2人は、色々な人間関係があり、その中には魅かれる人や互いに魅かれあう人があったり、それが発展しかかったり、発展しなかったり、そして結局は実を結ばないものであったという経験をしているでしょう。

  だが今、婚約される時には、「実を結ばないものは皆、父が取り除いて下さる。」それら過ぎ去ったものは、もはや神によって完全に取り除かれてしまったものである。そして、今、自分たちも双方共に、それらを取り除いてしまう、取り除いてしまったという決意を持って婚約式に臨むことです。しかも重要な事は、2人共に強いられてではなく、自由な決断においてそれをしておられるという事です。

  それから、「実を結ぶものは皆、いよいよ豊かに実を結ぶようにと、手入れをなさる」とありましたが、主なる神が、お2人の間柄をいよいよ豊かに、建設的によい実を結ぶものとして手入れをして下さる。そこには更に、「私の言葉があなた方の内にいつもあるならば」とか、「人が私につながっており、私もその人につながっていれば、豊かに実を結ぶ」という約束もありました。

  それと共に、そういう神の祝福のみ手の中で、お2人共に、自由な決断において互いの関係を建設的に手入れして、互いの愛と理解を深め、結婚の日まで信頼を育てて行くこと。むろんここには相手のご家族との信頼関係も含まれています。

  これが婚約ということであり、婚約期間を持つことの大切さです。

  結婚となると、ある古い諺が言うように、「一旦、結婚の扉が閉じられれば、もはやその鍵は失われたものだ」という、新しい世界に入って行きます。社会的、法的な意味でもそうです。だからこそ婚約期間は大切であり、軽く見るべきものではないのです。

  結婚式には、「神が合わせられたものを、人は離してはならない」と、イエスの言葉によって宣言されます。「合わせられた」とは、一緒に同じ軛(くびき)につなぐ事を指します。それは一緒に重荷を負うため、心を合わせて協力し合うためです。それは結婚生活において互いに、「健やかな時も、病む時も、これを愛し、これを慰め、これを助け」るためです。

  今、お2人共、年令的に人生の実りの時期、人間としての実りの時期を迎えておられます。何よりもお2人共にご健康に留意され、健やかであって長生きして下さい。そしてよい実りを実らせて下さることを願ってやみません。神様が祝福されることを祈っています。

      (完)

                                         板橋大山教会 上垣 勝




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