喜びに貫かれています - mas

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　アドベントの喜び　（上）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フィリピ４章４－９節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（序）
　　アドベントの第３週に、今日はフィリピ書から福音を聞こうとしています。この書は「喜びの書簡」と言われます。この短い手紙に喜び、喜ぶ、喜びなさいなどの言葉が１０数回現われ、全編喜びに貫かれて、信仰の持つ喜びを深く考えさせられます。またフィリピの信徒たちは著者のパウロの喜びであったことが随所で窺われます。

　　聖書中これほど喜びが溢れている個所はありませんが、今パウロが居るのは、結婚式や何かの祝賀会のような華やかで喜びにあふれた場ではありません。彼は獄中にいます。人間社会で最も過酷な場所です。しかも、間もなく彼の身に惨事が起こるかも知れない状況ですが、「喜びなさい。繰り返して言うが喜びなさい」と呼び掛け、彼自身「私は喜んでいる。あなた方一同と共に喜ぼう」と語るのです。それだけでも圧倒されるものがあります。

　　　　　　（つづく）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１６年１２月１１日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　板橋大山教会　上垣　勝

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