牧師のある一日


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                                              SEKAI NO OWARI (上)
                                              ルカ21章7-24節
        

                              (序)
  先週は「世界の終わり」について考えていました。そうした所、ある日、何人かの牧師たちで話していて、共通の知人が心臓を外に取り出して手術したと聞きました。ピクピク動く牧師の心臓を執刀医が手術する様子を想像して、現代という時代を思い、思わずため息が出ました。

  お昼に、皆で食事に行きました。初めて入るお店で、入口近くに半間程の大きな新品の神棚が祀られていました。居酒屋風でランチの丼ぶり物が560円の店でございまして、帰りに見ると神棚の扉が開いていて中に紙が貼ってあるのです。覗き込むと名前が書かれた大型の名刺でした。店員に聞くと、社長さんのものだと言っていました。こんな所があるんですね。社長さんを祀っているのです。驚きました。

  遊びでしょうが、まだ21世紀始って間もないのに世界も終わりに近付いていると言うべきか、世紀末だなと思いました。

  その夜、テレビで、全国展開するある美容整形のクリニックを取材していました。急激に売り上げを伸ばしたクリニックだそうです。どうして伸びたのか。受付係から看護師さんまで、従業員千人程の確か9割が美容整形を受けているそうで、頬のたるみ、しわ、まぶた、目の形、鼻などの整形を施しているようで、自分たちに経験があるのでお客さんに良いアドバイスが出来るのだそうです。

  それにしても、ここで働く人はほぼ全員、作りものの顔を持っている人かと思うと、私は整形を悪と思いませんが、人が自分の自然さから遠ざかり、世界は一体どうなるのだろうと思いました。例えば男性が、ある女性が好きだと思っても、整形しているから好きなのかも知れないと思うと、男は複雑な気持ちでしょうね。「美容整形しているけど、私でもいい?」と聞いてあげないと、土産物の底上げじゃあるまいし後から騙されたとなりかねません。外見でなくその人の本質を見抜く目を男性は持たなければならない時代でしょうね。

  冗談のようなものばかり申しました。ただ、たった1日の経験です。「世界の終わり」、まさにそれを思わせる時代を迎えているのかも知れませんが、こんなことを話していると時間が足りないので聖書に入ります。

         (つづく)

                                             2015年10月25日



 
                                             板橋大山教会 上垣 勝



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