希望を見逃さないように
東から見た貴婦人
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伸び伸びと今を生きよ (上)
ルカ20章1-8節
(序)
ルカ20章には5つの論争が記録されています。その殆どは、エルサレムの特権階級が仕掛けた、イエスを陥れようという悪意ある論争です。
それは、直前の19章47、48節で、「祭司長、律法学者、民の指導者たちは、イエスを殺そうと謀ったが、どうすることもできなかった。民衆が皆、夢中になってイエスの話に聞き入っていたからである」と書かれていることから、彼らの論争の意図が分かります。
ですから20章には、これまでルカ福音書に出ていたイエスの喜ばしい福音よりも、彼らとの険しい論争が前面に出て来ます。しかし私たちは、このような時期にも、その背後に、イエスが民衆に説いておられた、恵みに溢れた喜ばしい福音を見逃してはならないでしょう。
今日の梅雨空のように地上が厚い雲に覆われても、雲の上には恵みの明るい太陽が輝いているように、イエスは論争に巻き込まれて、見る限り一面に灰色の世界になりますが、それでもイエスの喜ばしい福音は確かに存在するのです。その福音の希望を見逃さないようにしたいと思います。
(つづく)
2015年6月21日
板橋大山教会 上垣 勝
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