一人かチームプレーか - mas

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジュネーブ旧市街のの路地
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　狭い戸口から入りなさい　（上）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ルカ１３章２２－３０節

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（序）
　　今朝は雨がひどくお休みの方が多くあります。当然です。ところが、先程お話しましたら、雨だから来ましたという高校生もここに来ておられます。バスケットの部活が休みになったので来ましたということです。私たちはマイナス面に心が向かいやすいですが、神様のなさることは私たちの思いを越えています。

　　さて、現代社会は野球やサッカー、バスケットのようなチームプレーがますます重要になっています。職場でも、一人で何もかもできる仕事は珍しくなって、多くの同僚とまた他の幾つかの会社と共同で行うことも多くなって来ました。

　　先日、ボイジャー１号という宇宙探査機が、人類史上初めて巨大な太陽系宇宙を脱出して、別の宇宙に飛行し始めたと報じられていました。人類が作った人工物が初めて太陽系の外に出たのですから、画期的な出来事です。プルトニウム電池で動いていますが、アメリカから発射されたのは３６年前。現在地球と光の速度で交信するとしても、片道１７時間ほどかかるそうです。

　　この小さな探査機の開発に何千人もの優れた研究者が関わってきました。アメリカ宇宙局の探査機ですが、むろん国際的なチームワークでなされています。

　　科学の時代はチームワークで色々な難題を解決します。時には自分１代だけでなく、何世代もかけてやっと１つの課題を解いていくこともあります。ですから、複数の世代が次から次へと引き継いで協力するということもあるのが現代です。

　　だがそれと共に、人間はたった一人でこの世に生まれ、たった一人でこの世を去っていくのは厳粛な事実です。人は皆、たった一つの命を持ち、たった一つの魂を持って、本来、独立独歩、ただ一人です。他の人と代わってあげることも、代わって貰うこともできません。孤独ですが、これは永遠の真理でしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１）
　　イエス様はエルサレムに上る旅の途中、町や村を巡って神の国の福音を説かれましたが、ある人の質問をきっかけに、弟子たち一同に、「狭い戸口から入るように努めなさい」と言われました。今日はこの一点を巡って福音を聞きましょう。

　　　　　　　　　　　（つづく）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０１３年９月１５日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　板橋大山教会　上垣　勝

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