予断なくイエスに接した民衆


                 ♪ 橋のうえで踊ろよ踊ろよ橋のうえで ♪ その橋です。
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                                           ヨナのしるし (上)
                                            ルカ11章29-32節


                              (1)
  暫く前に、11章14節以下のベルゼブル論争の箇所を取り上げました。イエスが悪霊の頭だと言われた論争です。

  こうでした。イエスが口を利けなくする悪霊を追い出しておられたが、口が利けるようになると群衆は素直に驚嘆した。しかし中に、「あの男は悪霊の頭ベルゼブルの力で悪霊を追い出している」と、悪意をむき出しにして中傷する者や、「イエスを試そうとして、天からのしるしを求める者がいた」というのでした。

  彼らはマタイとマルコ福音書では、律法学者やファリサイ人またサドカイ人であったとありますから、ユダヤ社会の指導者たちだったのでしょう。

  しかし彼らの悪意や中傷に拘らず、今日の箇所にあるように、ますます群衆がイエスのもとに集まって来たのです。そこでイエスは、「今の時代の者たちはよこしまだ。しるしを求めるが、ヨナのしるしの他には、しるしは与えられない。つまり、ヨナがニネベの人たちに対してしるしとなったように、人の子も今の時代の者たちに対してしるしとなる」と話し始められたのです。

  「今の時代の者たち」ということばが4度出てきますが、彼らは長老や祭司長たちを含む社会の指導者たちのことです。

  イエスが、「今の時代の者たちはよこしまだ」と言われたのは、彼らが単純素朴な思いでイエスがしておられることを見ないで、先入観と悪意をもって何とかやり込めようしていたからです。

  だが民衆は素朴に、感謝もし、感動もしました。純粋に、予断なしにイエスに接すれば、心動かされる筈です。民衆はその愛と奇跡に心動かされ、感動も感謝もしてますます多く集まって来たのです。

       (つづく)

                                        
2012年11月4日


                                        板橋大山教会   上垣 勝


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