踏ん張っている根がある


母マリアの左でヨハネがイエスの血を手から集めています。「これはあなた方の罪の赦しのために流す血…。」右側はアブラハムとイサクです。木の上に蛇が挙げられています。十字架のイエスの象徴です。
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                                        伝播する神のことば (下)
                                        Ⅰテサロニケ1章8-10節


                              (4)
  年賀状にある方が、山村暮鳥(ぼちょう)の詩を書いて来られました。山村暮鳥はご存知の方もおありでしょうが、群馬の人で、明治から大正にかけて秋田や福島、茨城など、今の被災地でも伝道した人です。一般には詩人、童謡や童話作家として知られています。牛や鶏や農村の匂いのするユーモアのある童話や素朴な詩を書いています。こんな詩でした。

    「そこに根がある
     これを忘れているからいけないのだ
     腕のような枝を引き裂き
     葉っぱを吹き散らし
     頑丈な樹幹(みき)をへし曲げるような大風の時ですら
     真っ暗な地べたの下で
     ぐっと踏ん張っている根があると思えば何でもないのだ
     それでいいのだ
     そこに
     この壮麗がある
     樹木を見ろ
     大木を見ろ
     このどっしりした所はどうだ」

  先ほどからお話して来ましたように、この年、キリストに根差して、どっしりと生きて行きましょう。既に根は張っているのです。代価を払って買い取られたとは既に現実のことです。ですから、キリストの熱い愛を心に秘めて生きましょう。


         (完)

                                        2012年1月15日


                                        板橋大山教会   上垣 勝


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